こんばんは(^.^)v
第6回-② 「 桂小五郎 」
長州藩の桂小五郎は、後の木戸孝允。
江戸の齋藤弥九郎門下の剣客だが、一度も剣を抜くことなく維新を迎えた。
人呼んで「逃げの桂」。実にタイミングよく逃げた。
その桂小五郎も、進退が窮まったことがある。
志士を取り締まっている京都守護職会津藩士の警戒網に引っ掛かったのだ。
小五郎は、十数名の会津藩士に囲まれ、会津藩邸に連行されることになった。万事休す。
鴨川の河原が見えてきたころ、小五郎にち智謀がひらめいた。
腹を押さえてウンコがしたいと言い出したのだ。
ウンコなら藩邸に着いてからゆっくりさせてやる、という会津藩士。
だが、「いや、我慢できぬからお願いしている」と早くもウンチング・スタイル。
これには鬼より怖いと言われた会津藩士も諦めて、しぶしぶ、「やれ」
桂小五郎は、河原の崖ばなで、悠々と袴を脱ぐと、着物の裾をまくって、しゃがんだ。
そしてお尻から太いウンコが。その姿のあさましいこと。
会津藩士は武士の情で顔をそむけ、用を足すのを待った。これがいけなかった。
スキを見て小五郎は、今だ、とばかりに脱兎のごとく逃げ出した。
スワ、とばかりに会津藩士は追い掛けたが、こちらは槍を手にして
具足を着した重装備だから足が遅い。小五郎は、尻をむき出しの軽装で速いこと速いこと。
あっという間に逃げおおせた。
「垂れ逃げは桂小五郎の発明」と伊藤痴遊の「維新十傑」にある。
この垂れ逃げで桂小五郎は維新まで生きのび、木戸孝允となった。
じゃん♪じゃん♪
次回もお楽しみに♪♫
投稿日:2010/6/16