大きな象が小さな蜂の羽音を怖がる―。
意外な性格を利用し、アフリカの畑を象の被害から守る方法を
考え出した学者に22日、国連環境計画(UNEP)が賞を授与した。
ケニアの村では、象の群れに畑を荒らされる被害が少なくない。
英オックスフォード大の生物学者ルーシー・キング博士は、
畑の周囲の柵と養蜂場を結び、象が柵のワイヤに引っ掛かると
蜂が騒ぐ仕掛けを考案した。アフリカの草原で暮らす象は
体重7トンにもなるが、蜂の羽音が聞こえただけで逃げ出す。
厚い皮膚は刺されても痛くはなさそうだが、
蜂は鼻の中など象の急所を知っているという。
投稿日:2011/12/7