戸田語録

高齢者社会から超高齢者社会へ : 30~60歳、60~90歳・60歳を境に前後30年人生を思う

最近我が社は業績も上がりお客様も多くなりなかなか期待にこたえるだけの人員が追いついていかない状態です。今期は設立33周年を向かえ記念事業として国一のジャンボエンチョーの前に展示場兼サービスマンションを来年5月完成を目指し建設中です。そして業務も拡張し社員数も足りなくなって来ましたので、求人募集を始めると、1,2年前に比べてなかなか求人が集まりません。この遠州地区は自動車産業のメッカでも有り、東海ベルト地帯の真ん中で優良企業が多く、景気が少し良くなるとすぐ求人に影響してきます。新卒は学校の進路指導の先生が大手趣向で中小企業には推薦してくれなくなります。大手の求人が少ない2,3年前までは先生自ら中小企業の我々の会社にも我が校の学生をお願いしますと度々きたものです。先生もゲンキンナ物です。今年は一人も来ません。40年近く事業をしているとこんな事は2回も3回も通ってきました。その度に地域一番の企業を目指し、叱咤激励して今の業績内容になったのです。今期もそんな時代を向かえ社員一同頑張ろう、そして「どんな時代が来てもトダックスに入社したい」といわれる会社作りを目指しています。最近我が社では、新卒は勿論若い転職者にも力を入れています。でもそれだけでは事業計画に人員が就いていけません。そこで子育てから目が離せる様になったご婦人を事務職や総合職のアシスタントにパートとしてお手伝いをしていただいています。パートと言うもののなかなか昔取ったキネヅカで若さとスピードは少し足りない物の、やる気・負けん気・能力は正社員に負けず劣らずに頑張ってくれます。こんな良い人材を使わずに主婦業で終わるのは、本当に持ったないことです。企業は勿論お国の大きな損失です。そんな時に最近62歳の年金暮らしの男性が面接に来ました。見た所感じのよい立派な紳士で、話をしていてもとてもとても感じよく経歴も素晴らしいものでした。とても我が社に入り、私の部下として働いてもらうには気が引けてしまう様な人物でしたのでお断りはしました。高齢者の方も前者のパートさんたちと同じでこれからは我が社にとって大切な戦力になると確信しました。我が社はこれからの求人活動の一環に組入れる事にしました。私は面接した高齢者の方に大変興味があったので「なぜ退職して家庭菜園を遣ったり、ご夫婦で旅行に行ったり、お金も退職金や元々裕福な家庭のようだし今更働くなんて」と問いかけると、ご本人は「今朝、普段どうり朝食を済ませて新聞を見ていると93歳の親父が軽四輪トラックに草刈機を積んで畑に言ってくるぞと、元気に出て行った。その後姿を見ると自分があの年まで元気でいたとしたら、あと30年、どう過ごすのかと思い身震いしてきた。30年間、必死で会社の為に、そして家庭の為に頑張ってきた結果が今の年金生活につながっているが、この2年間仕事を離れ気ままに生活を思いどうりしている現在、今朝の元気な親父を見ているとこのまま30年家庭菜園と夫婦旅行をして行くと思うと何かやるせなくなって来た、是非給料はいくらでも良いので今までの自分を活かせる、仕事はないかといいました。」私にとって本当に良い反省になりました。私の10代の頃は60歳の人は老人クラブに入っていて、もうヨボヨボで今の90歳ぐらいに見えたことを思い浮かべます。これから少子化も進み、そして高学歴化にもなり、企業の人材も足りなくなる一方です。何か雇用制度や労働基準をかえて、高齢者や家庭婦人の活躍できる場所の提供が必要ではないかと思います。そして我が社が、そして私自身が率先して行動していこうと思いました。
日付:2006-09-09

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