私は、今年で誕生日を迎え還暦です。振り返れば60年、物心ついて、時の経つのも早いもので、約55年経ちました。私の幼少の頃は、ほとんどの家庭が今思えば、想像の付かない日々を暮らして来ました。私達や先輩達は今の様な暮らしを夢見て頑張ってきました。夢も現実になり、物や生活ではなんの不住はないが、一方では成長のスピードが速く、教育や経済の面で付いて行けない人が,最近色々な事件や自殺に追い込まれたようすが新聞に掲載されています。私の様な中途半端な人間が言うのも可笑しいですが、私達はこの人生を物質的に良い結果を出すだけで頑張って来た様な気がします。私の尊敬する松下幸之助さんや稲盛和夫さんなど人生の成功者は、人生の目標を達成させるには「心を高めて経営を伸ばす。」と言っています。振り返ると私達は目標を達成するために、只がむしゃらに生きて来のではないでしょうか、今こそもう一度人生を振り返り軌道修正をする時ではないでしょうか、その役目を戦後初期に生まれた私達が残された人生を責任以って、次の世代に良いバトンタッチする事が使命ではないかと思います。今回の北京オリンピックを見て、思う事は勝たなくては何の価値もありません。勝利の結果にドラマが生まれ、人を感動させるのです。人生の生き方も同じではないでしょうか?話は少し横道にそれますが、よく耳にする事は参加する事に価値があると言いますが、各協会や選手コーチに莫大な国家予算を投資して選手作りをしているのです。スポーツは人生の生き方と違い世界共通で明確なルールで結果を出していくのです。各国が自分達で練習方法や体力づくりをして、四年に一回開催され続けていくのです。さて私達の人生も参加すれば良いものでしょうか、私が思うには、素晴らしい人生を送りその結果が世のため人の為に成ればと思います。でも現実は厳しい経済環境の中、今日どう生きるか、どう生活していくかでめいっぱいです。そんな世の中、すべての人とは言えないがほとんどの人達が、目的達成をするには法律を守りさえすれば、どんな生き方をしても良いそんな考え方で、戦後から現在まで頑張って来た様な気がします。その生き方はスポーツと違いいく通りの行き方があります。その生き様が時には人に迷惑をかけたり生活が苦しく陥ったりしてきました。また政府は法令通り行なって結果が悪ければ、その都度国会で都合の良い法律に変えて来た様な気がします。私達日本人は振り返ると紀元4百年位前から、中国文化を取り入れ時代の節目で国のリーダーは反省をして、今の日本を作り上げて来たのではないでしょうか、そのベースが仏教であるしもう少し柔らく言えば、儒教の教えではないでしょうか、今その節目の時代に入っているのではないかと思います。国のリーダーや戦後生まれの私達が行き方の見直し、倫理観の普及に努めるときでしょう。戦後豊かな衣食住を求め形振りかまわず今の物的幸せを掴んだ結果が波に乗れ無かった人達や、私の様に生まれた環境の影響で「金持ちに生りたい、人に負けたくない。」だけの不純な動機で、60年間の人生を後ろも見ずに還暦を迎えて今ふと思う事が「何かをやり忘れて来た」様な気がします。過ぎ去った日はどう反省をしても変るわけでも有りません。今日からなら、どの様にも変れます。今日から「心を高めて人生を生きう。」そして世のため人のためにお役に立つことがあれば、私のできる限りの力を出して、残された人生を生きようと思います。「人生二度なし」
日付:2008-08-25
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