私は、業界のなかではどちらかと言うと異端児で会社経営をしてきました。勿論自分自身の性格も手伝ってはいるが、経営戦略的にもあまり同じ市場の同業者とは、協調や談合を行為的に避けてきました。所詮業界は同じ土壌のなかでお互いが、良い花を咲かそうと商売をしているからです。「同じ土壌で」とは「競争の市場」のなかで生きていくことです。需要が供給を上回っている市場は、暫く良いが必ずその市場には、新規同業者が参入してきます。我社では営業方針(ピジョン)のなかで「同業他社よりも常に先に行く」・事業領域(ドメイン)のなかに「同業他社が嫌がる住まいの関連事業」と明確に脱競争を目指して現在まで経営してきました。この様な考え方を自社のフィロソフィーとして全社員が共有し、社内に定着させてきました。私は創業以来、異業種交流や各経営研修会に多額の費用と労力を費やし、会社の経営に取り入れて来た結果が、現在の経営基盤と財務諸表だと思います。私の持論は、経営者はどんな小さな規模の会社でも、経営管理をしなくてはいけないと思います。つまり会社の舵取りです。行き先(経営目的)を決めて、時流に乗った、行き方(営業方針)をどの様な考え方で(経営理念)行動に移す(経営計画)ではないかと思います。この作業が早いか遅いか、云わば、タイミングとバランス感覚(学びの量)ではないかと思います。不況とは競争の社会に入っただけだとよく言います。競争に勝つには「社内の経営体質が同業他社よりもかけ離れて強いか」、「他社が同じ市場から撤退するまで我慢強く待つか」、ではないかと思います。今後ますます市場が変化して行くなか、脱競争を求めて私達は「脱業界・脱協会・脱関係団体」から、しがらみの少ない異業種交流のなかで、新しいビジネスモデル(業種・業態の変革)を早急に求めていく事ではないかと思います。
日付:2009-11-04
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