戸田語録

因果応報 : 良い思い、良い行動は、DNAをかえる

私の生まれた実家は、堤防下のバラック建ての1間の家に、6人家族で中学まで生活をしていました。もう300メートル場所がズレて生まれていたらと良く思いました。そんな環境で育ったのか、心は不安定で中学卒業まで、家族や同級生そして先輩後輩近所の人達に、ずいぶんと迷惑をかけたようです。定年を迎える年になり、今迄の人生を振り返り、波乱万丈の転機時の決断と行動した結果を思い出すたびに、一歩間違っていればと身震いする事が多くあります。この世の運命は生まれた時、神様が決めてくださると言われています。私の人生は良くも悪くも運命を、自らが逆らって生きてきた様な気がします。その為余分なエネルギーと無駄な時をだいぶ使い、遠回りをして還暦を迎えました。人生の哲学者や成功者は「その人の思い」で運命は変えられるといいます。私もこの年を迎えやっと解ったような気がします。最近後輩達に学びや経験をまじえて、苦言を言う機会が多くなりました。商売の基本は「世の為、人の為、お客様の為に」、「先義・後利」を理念に商売をしていかないと必ず罰が当たると言う話をすると、ほとんどの後輩達から返ってくる言葉が、「結構、評判が悪い人が長生きをしたり、金持ちになったりして、良い人が早死にしたり倒産しているよ。」と言葉が返ってきます。私自身、若い頃から多くの人に御迷惑をかけ、その究極な罰が49歳に悪性の癌を患い、胃の4分の3、胆のうまで切除しました。家族や幹部社員に遺言を言い、お墓さがしまでしました。その時、稲盛和夫塾長は、私に「信仰せんかい」と仰いました。還暦を向かえやっと塾長のお言葉が理解でき、今までの人生に感謝をしています。この病が私に大きな試練と教えを下さり癌になったことを本当に感謝し残りの人生を「善行・利他行」を積む努力をして生きていきたいと思います。
日付:2009-02-23

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